2013年9月20日金曜日

9/19 失敗寸前と苦労の連続・・・オリヴィエート移動

今日は移動日なので、朝食も一番乗りだと思っていたのだが、既に先客は居た。

予定通りの金額でチェックアウト。
ウフィッツィ美術館の予約料が30€も減額されているのが超嬉しい。

昨晩、トラットリアからの帰りに立てた「如何に階段を避けて駅まで荷物を転がして行くか?」という作戦通り、斜面とエスカレータで順調に8時半には駅に到着し、自販機で切符を買った。

10時過ぎの列車なので余裕である。

しかし、いつまで経っても該当列車番号が電光表示板に現れない!

待っている発車時刻より後の列車の表示はあるというのに…


焦って尋ねようとした窓口はバスの案内所だったので、コンコースを走り回り、列車案内のスタンドに訊いてみたら、どうも1番ホームの別の列車に乗り、Firenze Rifredtで乗り換えるそうな。
確かにチケットには「Firenze Rifredt」と書いてある。
え?違うの?

Oh! My God!
大至急、妻を呼びに戻り、大きな荷物を1番ホームまで転がす。
チケットに打刻をし10時10分発のシエナ行きに乗り込む。
近くに立っていた若者に尋ねたら、Firenze Rifredtは次の駅だと言う。
取りあえずは安心したが、10時20分の列車に間に合うかが問題だ。

シエナ行き列車も発車が遅れて大いにやきもきさせたが、Firenze Rifredtからの列車は更に遅れたので助かった。
結局、Firenze Rifredtを出たのは10時35を過ぎていた。ラッキー!

コンパートメントの座席に座っても、暫くは二人とも汗が引かなかった。
ようやくコンパートメントに落着いた

列車はその後順調に移動。アレッツォともう一箇所とまり、予定時刻の12時20分頃にオルヴィエートに到着した。


恐れていたように、ホームにはエレベーターもエスカレーターもない。ひたすら、荷物を持ち上げて降ろす他なさそうだ。苦労の末地下通路にでたものの、今度は地上に出なくてはならない。
出口は東西両方ある。
東側(列車の進行方向に対し左側)に行ってみると、長いスロープがあり、転がすだけで地上に降りられる。
西側を見ると、冷たく階段が立ちはだかっている。
人情としては東側に行きたいところだが、そこからケーブルカーが出ているのか?あるいはオルヴィエート行きの直行バスが出ているかが不明だ。

通りがかりのオジちゃん、オバちゃんに尋ねてみたが、英語が話せる人が殆どいない。
やっとカタコトの英語を話せるオバちゃんが捕まり訊いてみた。
ところが、ケーブルカーという単語が引っかかってしまった。「ケーブルカー?なんじゃそれ?」みたいな雰囲気。
おい、おい、ケーブルカーって和製英語なの?
そのうちオバちゃん「フニコラーレ?」と来た。
そう言えば子供の頃、「みんなの歌」で
  ♪ 行こう! 行こう! 火の山へ  ♪ 行こう! 行こう! 火の山へ
  ♪ フニクリ フニクラ フニクリ フニクラ~
  ♪ 誰ものる フニクリフニクラ
そうか!
ケーブルカーの事をイタリアではフクコラーレって言うんだ!
と、思い当たるのに、約2秒はかかった。

ところが、オバちゃんが指示した方向は無情にも西側だった。

地上に上がるエスカレーターは止まって蜘蛛の巣が張っている。またしても人力オンリーだ。

地上に出るとケーブルカーが止まって待っている。
オバちゃんの指示は正しかった。



断崖をケーブルカーで一気に登った後はミニバスで市内へ。バスは間もなくドゥオーモの前に到着。イタリアではどこの街でもドゥオーモが中心だ。


問題はそこからだった。
何とスマホの電源もwifiルーターの電源も殆どEmpty。
B&Bの正確な場所が分からない。
今からから充電しても始まらない。
インフォメーションに行って宿の場所を尋ねるも、住所からアバウトな観光案内に印をしてくれるだけ。
しかし、まだその時は、地獄のような行軍が待っていようとは思っていなかった。
休憩しながら路地の美しさに見入っていたのである。


しかし、そんな余裕は直ぐに打ち砕かれた。
デコボコした不規則な石畳みをトランクを転がしながら歩くのは予想以上の重労働なのだ。
特にトゥオーモの前の石畳ときたら、大きな屋根瓦を対角線上に切ったような形をしており、それがデコボコしているのだから、トランクの車もたまったものではない。突っかかって止まる度に、ヨッコラショと持ち上げなくてはならないのだ。

不機嫌になり始めた妻と荷物を置いて私は宿のありかを確かめに走った、走った。

が、しかし、ホテルと違いB&Bは大きな看板があるわけでもなく、地元の人に尋ねても、まだネームバリューがある訳でもなく、イマイチ分からない。
しかたないので、建物にはりつけてある住所番号を頼りに近づいて行った。思い切ってドアのベルを押してみたが、見事に外れた!怖い声でしかられてしまった(ようだ)。

ふと隣の家をみたら、小さい表札にB&Bの表記が・・・・ベッドで眠れる!
もっと目立つ看板出しておけよ!

バウチャーをB&Bのおネエちゃんに渡して妻を迎えに行き、戻ってきた時には二人とも汗でビシャビシャ状態。

部屋は普通の民家をおシャレに改造した感じだ。
汗が引くのを待ってさっそく市街地を散策。

有り難い事に、こちらは乾燥しているので、直ぐにサラッとなってしまう。しかし体力の限界を超えているのか、見学にも身が入らない。


それでもドゥオーモの周辺と街を少し歩く。
教皇庁と深い関係にあるオルヴィエートのドゥオーモ
ファサードは独特な美しさだ

疲れていたが、さすがにこの景色には見とれた
この景色を見ていたら、大好きなBS日テレ 三上博史君の番組「小さな村の物語 イタリア」
オルネッラ・ヴァノーリが歌う「L'appuntamento ラップンタメント(約束)」
思わずハミングしていた。名曲です!!

数時間お店を覗き込んだあとは、見つけたスーパーでワインと生野菜、トマト、そして生ハムを切り売りしてもらい部屋に戻った。




切り売りしてもらった生ハムは予想以上に多くて
途中でSTOP!と叫んだ


意外に中は広いスーパーマーケット


美味しそうなPizzeriaもあったが、とにかく早くのんびりしたい。そして、早く寝たい。溜まったブログもあることだし・・・
散策の途中でローマ観光中のM税理士から電話とメールが入った。
レストラン情報を教えてくれた。
彼は今晩の便で帰国の途につくとのこと。日本に帰ったら、また二人してイタリア話で多いに盛り上がるに違いない。

とにかく、疲れた一日だった。
あっと言う間に寝ていた。

0 件のコメント:

コメントを投稿