2016年3月24日木曜日

VSOPと生花

18日のデッサン教室の成果をアップし忘れていた。

その日も20分遅刻だったのでスタートからして断然不利。
対象はサントリーのVSOPの空瓶だ。
瓶は何度も描いているが、なかなか形が捉えにくいし、鉛筆だけでどう透明感を表現するのかイマイチ分かっていない。
全くの透明だから、何も描かなくても良いようなもんだが、じゃ光はどうする?
その光を描かない限り、透明ガラスのツルッとした感じは出ないのだ。

VSOP

さて、今日は水彩画。
桜の開花は発表されたが、寒気が戻り階下の進行も足止め状態のような日だ。

前回から取り掛かっていた「生花」の続き。
実は「生花」は初めて取り組んだ・・・というより、避けていたかも。
花はクリスマス・ローズ。季節なのだそうだ。

実際描いてみて、懸念は的中した。
なにせ、描いている間に、形が変わってくる。
花も葉も勢いがなくなり、特に花は徐々に徐々にうなだれていく。
「早く描けば良いじゃん!」と言われそうだが、私は筆が遅いのだ。
特に前回から2週間経過しているので、元々描いていた花は我が家で既にその生涯を全うしている。
だから、今日は空のグラスと睨めっこなのである。
水面やガラスの屈折は、筆を水に浸してみて参考にした。

写真にしてみると、花や葉の色が単純になってしまってる気がするのは、言訳だな!

クリスマス・ローズ




2016年3月9日水曜日

初めての風景画

風景画を描いた。
先生たちが嫌がる「写真から起こした絵」である。
まあ、現実問題としてこの方法でしか風景画を描くことはできないので、批判を覚悟で描いてみた。

実際には日曜日に描き終えていたのだが、その後発熱で臥せっていたので、このタイミングとなった。
出来栄えは余りに稚拙であり、ブログにアップすることも躊躇ったが、所詮は素人の楽しみ事だ。
人の目は気にしないでおこう。

対象はイタリア、トスカーナ州コルトナ(コルトーナと記する場合もある)の街角。
一昨年の5月に訪れた際に撮影した写真を基にしている。
その頃には自分が絵を描くことなど想像もしていなかったが、絵を描くという視点で写真を見返してみると、案外題材になり得る写真は多く存在した。
これは、そのなかの一枚。

描きながら、その街での様子を思い返していた。
街中を散歩した事。
広場に面したSPARで買い物した事。
カフェの人達と仲良くなって、オリーブの缶をギフトしてもらった事。
ホテルから眺める草原は圧巻であり、朝は鳥が沢山飛来していたこと。
良い天気なのに、道路の幅が狭く建物の背が高いのでメイン道路とて薄暗い。
その薄暗い通りの向こうには陽光に照らされた広場がある。更にアーチの向こうに別の街が待っている。

絵は描き直したいくらいなのだが、別にも描きたい写真は目白押し。
ここらで妥協することにした。

コルトナの街

2016年3月4日金曜日

水彩画おじさん達のボヤキ

ようやく春の到来を実感できる暖かい日。
温度調節し易い服にしておいて正解だった。

今日のデッサン教室は5分前に入ったが、ほぼ全員揃っている。
結構、皆さん早く到着しているようだ。

今日のモチーフも、生ものゆえ、今日一日限りとのこと。
最近はこのパターンが続く。
私は決して筆が早い方ではないので、焦る・・・が、焦ったところで早くなるわけでもないので、結局はマイペースに落ち着く。
未完成でも良いや!

しかし、時間を決めておくことで、集中力が高まることも事実である。
少なくとも私のテーブルでは、最近製作途中での無駄口が全くと言っていいほど無くなっている。
オバちゃん達も必死なのだ。

一時間も経った頃だろうか、私のすぐ隣のオバちゃんが「今日は早く帰らないといけないので・・」と、早くも先生に声を描ける。
えっ?もう?
覗かせてもらう・・・なかなかの出来栄えである。
ちょっと焦るなぁ!!

隣で先生が加筆・修正している様子を見て、私もその技法を大急ぎで取り入れる。

なんとか終わらせることができたようだ。



はてさて、この素材は?

実は家に持ち帰って家族が見た時「貝殻?」と言われたのにはショックだった。

最近は教室が終わって駐車場に向かう際、おじさん達数人と連れ立って帰ることが多い。
話題は勿論、絵画についてだ。
当然、私と同様素人なので、考えることが同じとだいうところが実に面白い。
また私と同じく、同時に水彩画に親しんでいる人も多い。
皆、疑問に思うことは同じなのだ、と安心できる。

・ 水彩画は実に難しい。計画的に描かないと上手く描けない。(そう、そう!)
・ 始めて2年間は「白」と「黒」は使ってはいけないと言われた。(2年間ってなんなんですか?)
・ 先生は後から水で色抜きすれば、と言うが、奇麗には抜けないことが多いし、紙を痛める。(同感!)
・ 色抜きは「ナイロン系の筆」が良いらしい。(ほう!?)
・ 油絵は上からペタペタ塗ってけば良いので簡単だよ。(本当ですかね?)
・ 白とか黄色とかはガッシュ(不透明水彩)使っても良いんじゃない?(実は私も考え始めています)
・ でも透明水彩の上にガッシュ乗っけた後に修正するのは難しいらしい。ぐちゃぐちゃになる。(ゲッ!)
・ それなのに、画壇では水彩画は油絵より低く見られている。(そう言われれば・・)
・ 日展なんかでも水彩画が入選したって、聞いたことない。(あ、そう?)
・ 洋画の審査員は油絵描く人ばっかりだからねぇ・・・(なるほどね)
・ でも実際に絵を描いている人は、水彩画人口の方が圧倒的に多いのに。(そうだ、そうだっ!)
・ 風景を写真から描くことを嫌う先生が多い。(そう言えばウチの先生も・・)
・ だけど絵になる場所で長時間陣取ることは難しい、社会問題になる場合もある。(そうなんですか?)
・ 東山植物園は「スケッチ禁止」になっているらしいよ。(じゃあ、風景画なんてどうやって描けば良いの?)

などなど・・・ボヤキとも愚痴ともつかない会話で盛り上がった。

さて、午後からは「運動療育センター」でトレーニング。
その前に画材屋さんに寄って、ガッシュの白とナイロン系の筆でも調達しましょうか?