この地域に親戚が多く、最近になり仏事が増えつつある私は、同市内にある妻の実家に泊まることが多い。
一人暮らしをしている義母の様子を見る為でもある。
実家は東名高速の浜松インターを降りれば直ぐの所なのだが、今日は少しばかり遠回りをすることにした。
何ヶ月か前にできた新東名高速を走るためである。
新東名は相当北を走っている。
この新しい道路の沿線には全く既知の人も居なければ、用事もなぃ。御殿場より東を目指すのでなければ、メリットもなさそうなので、いささか強引に今回の計画を思い立った。
浜北インターを降りて南下すれば磐田には行ける。
三ヶ日ジャンクションから北に折れて進む道は将来、奥三河を通って信州飯田へと向かう『三遠南信道路』になるのだろう。
走るうちに、車は方向を大きく西に向け始めた。
これでは名古屋に戻ってしまう。
「そんな筈はない」とは思いつつ不安な気持ちも膨らむ。
そのうち南下を始めた。
ようやく合点がいった。
右に90度曲がる為に、左に270度回転させるという寸法だ。
これでようやく新東名高速の本線に入ったことになる。
道路は片側三車線で気持ち良い。
トンネルを抜ければ浜松サービスエリアだ。
建物は予めネットで見ていたように、外壁にピアノの鍵盤をモチーフにしたデザインが施されている。
いや、しかし待てよ…どうも変だ。
何度見返しても、本物の鍵盤とは配列が異なる。
これではピアノは弾けないべ?
このサービスエリアは『楽器の街』浜松をアピールしている筈なのに、これで良いのかな~?
ふと、視線を回してみると、大きな山の峰に何台かの風車が威風堂々と建って回転している。案外、身近な所で風力発電が進んでいる。
建物の中は、大きなワンフロアにお土産物売り場とフードコートが周囲に配置されている。
さすが、浜松餃子のお店もあるが、あまり美味しいという印象のない私は、隣にあった『中華の鉄人』陳さんのお店で担々麺を頼み、もう一つは『若鶏の三和』で親子丼を頼んだ。
担々麺980円は残念!
これでは陳さんの名前に傷つかないだろうか?
近所にある四川料理のお店や、名古屋『錦城』の方が格段に美味しいと思うのだが…
三和の親子丼は、『名古屋コーチン』を謳うだけあって、鶏肉の旨味を充分に味わえる。値段も880円と普通だし、さほど期待していなかっただけに、大満足の親子丼だった。
浜松で名古屋コーチンも正直どうかと思うが、お勧めかも…
そんなこんなで、いつもは一時間余りで到着する妻の実家に 着いたのは、家を出てから三時間後だった。
案の定、義母は相当待ちわびたようだ。
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