2013年6月17日月曜日

フィレンツェの宿

ようやくフィレンツェの宿が決まった。

結局はホテルに落ち着いた。 

ついこの間まで、アパートに泊るつもりでいたのだが、現実はなかなか思い通りにはならないものだ。
 最大の問題は、「エレベータ」の有無だ。 勿論、エレベータ付きの部屋も有るには有るのだが、既に空室がなかったり、エレベータは有っても、ドアを開けるとすぐに階段を上がらないといけない、という状況だ。
トランクをゴロゴロさせて行く年寄りにとっては、自力でトランクを持って階段を登ることなど到底不可能だ。
 ホテルなら、ボーイに少々のチップを払って部屋まで運んでもらう事も可能だが、それもアパートメントでは不可能。
それともう一つ、フロントというものが無く、宿の人が24時間居ないということだ。 チェックインとチェックアウトの時間を知らせておいて、その時刻に管理人(或いはオーナー?)が来るのだそうだ。 ということは、フライトの都合で到着時間がずれたような場合、自分で管理人に連絡をしなければならない。 これは言葉が不自由な身としては、なかなかハードルが高い。
実は、フィレンツェには在住の日本人がアパートの斡旋をしているケースもある。 こういう場合には連絡も日本語でOKだし、滞在中も何かと心強い。
私としてもそこを狙ったのだが、なかなか条件に合う物件が無かった事が残念だ。

どうしてフィレンツェには短期滞在型アパートメントが多いのだろう?
ひょっとして、フィレンツェ以外も多いのか、今まで私が気付かなかっただけなのか?
以前、インターネットの記事でイタリアの現状をレポートした記事を目にした。
何故、そんな事を調べたか?と言えば、日本からイタリアへの移住は可能かどうかを確かめたかったからである。
答えは簡単・・・ほぼ不可能ということだった。
旅行における滞在期間も短く制限されている。
現地の雇用を創出できるなら、それは可能だろうということだった。
そんな中で出くわした記事だった。
タイトルは「頭脳流出」だという事だったと思う。
要するにイタリアでは優秀な若者が大学を出ても、それを生かせる就職先が見つからず、アメリカに渡るケースが非常に増えているということだ。
若者はイタリアでは夢が叶わないと言う。
また、イタリアの若者は給料が安く、なかなか結婚できないともいう。
 だから、パートナーが居ても親元に同居するケースも多いとか。
そういう状況を考えてみると、なかなか都会の立派なアパートには住める人は減少しているのかもしれない。
それが、短期滞在型アパートメントという形で宿泊客に提供するということに繋がっている。
そんな気がしてならない。

日本人の中には、イタリア人は怠惰だと誤解している人も多い。
しかし、実際には私はむしろ「イタリア人は勤勉だ」という印象の方が強い。
確かに休み時間は多いし、バカンスも長い。
しかしそれは長い歴史が育んだ伝統である。
勤務時間中は非常に真面目に、責任感と誇りを持って仕事をしている。
勿論、都会では油断のならない輩が旅行者の懐を狙っていることは確かだが、それは世界中どこに行っても同じだ。
少し都心を外せば、人懐っこいイタリア人に触れることができだろう。
それが私のイタリア旅行の楽しみでもある。

ま、とにかくこれでフィレンツェの宿が決まり、一安心。
ホテルは Hotel Exective
オルヴィエートと同じくアーモイタリアのお世話になった。
ホテルからウフィッツィ美術館の予約を入れてくれるのも嬉しい!

残るはローマの宿の手配と、途中の列車の目途を立てておくこと程度かな?

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