2013年6月28日金曜日

植物ってすごい

今朝、会社に来て驚きのニュースが飛び込んできた。
な、な、なんと!あの「Nドライブ」が11月30日でサービスを終了するという。
Nドライブのサイトに行っても、「サービスを終了いたします」としか書かれていない。
不親切だな!理由ぐらい書いといて!
あ~、それにしてもショック!
このブログにも登場しているように、私の生活では今や欠かせない存在になっているというのに・・・・まぁ、無料サービスなので、突然サービス終了と言われても文句は言えないが。
私の周囲にいる同ユーザーも一様にショックを隠せないでいる。
30GBの無料クラウドサービスなんて、そうそう有るもんじゃない。
11月末までに、善後策を考えるとしよう。

今日は「植物」の事を・・・
今月16日NHKラジオ第二放送で放送された「日曜カルチャー【植物って、すごい!(3)】」をようやく昨夜聴く事ができた。
私は Radika というPCソフトで、気に入ったラジオ番組を録音し、音声ファイルをくだんのNドライブ上に置いて後日いろいろな場所で聴いている。
最近はイタリア語学習の為に時間が圧迫されて、それらをなかなか聴く事ができないでいたが、昨日は一区切りついたことで、自分への御褒美としてこのラジオ番組を聴くことにした。

講師は甲南大学理工学部教授の田中修先生。
実は、私は以前からこの先生の隠れファンなのだ。
というのも、 このセンセ、毎年夏休みの頃になると始まるNHKラジオ第一放送「夏休み子供科学電話相談」の植物分野での回答教師をずっとされており、私はこの名調子が大好きなのだ。
この番組のファンは私の周囲でも結構多い。
子供と回答教師のなかなか噛み合わない感じ、それでも必死に分って貰おうと努力している先生方、分ろうとする子供、明らかに途中で投げ出してる感の漂う子供・・・世代を越えたこの人間模様がたまらなく面白いのだ。
大体の子供、最初はとても元気に質問をするのだ。
しかし、先生が説明をし始めると、徐々にトーンが下がって来る。それは先生が途中で投げかける「分るかな?XXちゃん!」という問いに対する応答で想像がつく。
最後の「分ったぁ?」という問いに対して、多くの子供は殆ど消え入りそうな声で「・・・うん・・・」と答えるのだ。
きっと、この遣り取りを一番楽しんでいるのは、私の様な大人なのだろう。
その中でも、植物の話題になると、あくまでも辛抱強く、優しい関西弁で語りかけるのがこの田中修先生なのだ。先生の話には子供達に対する愛、植物に対する愛を非常に感じる。

私は理科の中では、生物系とりわけ植物系は大の苦手だった。
ところが、田中先生の話を聞いていると、植物にも興味が湧いてくるから不思議だ。
昨夜聴いた話も、副題として「植物の生き方に学ぶ」とあるくらいで、植物の持つ「生き抜くための賢さ、逞しさ、したたかさ、粘り強さ」がテーマであり、決して一元的に植物の生態を講義している訳ではない。
つくづく、こういうのが文化だなぁ~って思う。
毎日こんな話を聞いていたいと思う。

内容はとても私の筆で書き著すことなどできないが、特に印象に残った事だけを・・・
「植物は最良のタイミングを見計らって行動する」ということだ。
例を上げると「発芽」。
植物が発芽する条件として
①水分
②適切な温度
③酸素
が必要とされているが、実際には大半の植物にとっては発芽した後の光合成の為に
④光
も必要だ。
そして、これら条件が整わない限り決して発芽しないのだそうだ。
植物は発芽しないで、条件が整うまでじっと待つのだという。

知っている人は知っているのだろうが、20世紀にツタンカーメンの副葬品としてエンドウ豆が発見された。そしてこれを発芽させることに成功し、それが今では「ツタンカーメンのエンドウ豆」として流通しているとのこと。
つまり、私達は古代エジプト人が口にしたものと同じエンドウ豆を食べることができるのだ。
その事に大いなるロマンを感じると同時に、3500年という途方も無く長い時間を、エンドウ豆がじっと待っていたということに、私は強い感動をおぼえた。
セミも偉いけど、エンドウ豆はもっと偉い!
耐えて、耐えて・・・・条件が整えば一気呵成!
これは、殆ど生き方かも?
そして、子孫を残す事への執念だ。

日本にも弥生時代の蓮の種子を発芽させた「古代ハス」があるとのこと。
ハスの種子は、蜂の巣に似ているらしく(私は全く知らなかったが)、「ハチノス」→「ハス」になった、という小ネタもご披露してくれていた。

種子が季節を把握している事、光を認識している事、温度を監視している事・・・それらを実験結果も交えて説明してくれた。
私の説明では誠に心もとないが、ご興味がお有りの方にはぜひ先生のお話を聞くことお勧めしたい。

一貫して感じたのは、生き抜くことへのチカラ、そして子孫を残すことへの執念だ。
人間も、とりわけ日本人も、かくありたいと思う。

それにしても、Nドライブどうしよう・・・?

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