同志社校友会の低次元な対応から6日経過した昨日、昨年来のテーマであった「同級生を探せ!」がいきなりの解決をみた。
もちろん、同志社校友会の御尽力お陰...ではない。
ただ校友会での唯一の収穫であったフルネーム情報の取得が大きな貢献をした、ということからすれば、感謝すべきなのか?
同級生Kのフルネームを知り得た私は、京都から帰った当日、疲れ切った身体でインターネットでの検索を試みた。同姓同名の人も日本中には居るもので、私は更に検索条件を加えた。「大阪市」という単語である。それは勿論、彼の出身地が大阪市であり 、存命ならば今もその場に居住している可能性が高いと考えたからだ。
当たった!
それは、大阪市の宗教法人リストだった。
そこには、宗派を問わない施設の住所と代表者名が記載されていたのである。そしてその代表者にKの名前があった。
彼の実家は仏教寺院だったのだ。
そして、彼には兄弟が居なく、父親の跡を相続している可能性が高いと私は踏んでいたからだ。
小躍りする気持ちを抑え、堀を少しずつ埋めていく作業にとりかかった。
次は、その寺院の住所と名前で地図検索をした。
するとどうだろう・・・まさに40年前に訪れた、彼の実家へのルートが思い起こされるではないか。人の記憶というのは、実にいい加減なところもあるが、時として驚くべき力を発揮する場合もある。これはまさに後者であろうか?梅田(東通商店街?)で痛飲し、若干フラフラしながら、彼に連れて行かれた、その場の空気が蘇る。
思わず、私はGoogleストリートビューを駆使して、あたりの風景を見回してみた。
日頃、ストリートビューなんぞというものは不要の長物と思っていたものの、こういう場面では実に役立つものだ。文明の利器恐るべし。
鉄筋コンクリートの寺院らしくない建物。
併設されている幼稚園。
私の記憶通りだ。
期待は確信に近づいた。
更に寺院名だけで検索をしてみた。
お寺のホームページがあるかと思ったからだ。
見つかったのはブログだった。
やはり写真が何枚か掲載されている。
これはもう間違いない。
同じブログの別ページを見てみた。
山登りっぽい記載が有ったり、仏像の写真が載せてあったりと彼の趣味に合致する内容もあるのだが、ハワイ旅行の記載もやたら多い。
ん~?
なにか違和感を感じてよく考えてみたら、自分が運営している寺院名を、特定の日のブログタイトルに使う訳は無い、とようやく気付いた。
何の事は無い、お寺好きで、山好き、ハワイ大好き人間のブログだったわけだ。
とにかく、これで連絡をすることはできるという確信を持った。
しかし、同志社校友会にくだんの依頼をしている以上、もう少し待とうと考えた。
それが仁義だろう。
何せ、校友会事務所では「直ぐに連絡をとります!」と言ったのだから・・・・・・
そうして昨日まで待った。
相変わらず校友会からは何の連絡も無い。
もう仁義など気にすることはないだろう・・・同志社校友会の「直ぐ」が何日を現しているかは不明だが。
電話番号は直ぐに分った。個人名義の電話番号では無いので、それは簡単だ。
仕事が終わり社員も退けた19時。相手も仕事は終わっているだろうし、失礼にもあたらない時刻だ。
ドキドキしながらプッシュボタンを押す。5回程コールした。
決して狭い家ではないので、それは仕方ない。
出た。
「XX寺です」
彼の声?多分間違いない。
「私、粟倉と申しますが・・・そちらの御住職さんはKさんと仰いますか?」
「はい、そうです、私ですが・・・」
「あ、そうですか・・ひょっとして同志社大学ご出身でしょうか?」
「はい・・・そうですけど?」
「美学・芸術学に72年入学ですか?」
「はい、そうです」
ビンゴ!!
ようやく探し当てた!
彼には全く心の準備ができていなく、戸惑いながら始まった会話だった。
やはり同志社校友会からは何の連絡もなかったのであろう。
私が昔のエピソードを語っても、彼はなかなか思い出せない。
私が詳しい状況を少しずつ語って行くと、彼も少しずつ思い出す・・・こんな風に話が進んでいく。
長い間、閉じられたままだった記憶の扉が少しずつ開いていくのが伝わってくる。
30分近くも語り合っただろうか?
彼も他の美学の友人とは音信不通らしい。
携帯電話も嫌いらしく、持ってはいるが使わないとのこと。
うん、うん!こういう頑なな性格だった。
嫌いな物は頑として受容れない。
何にでも流されていく私は、彼のそんな性格が羨ましくもあり好ましく思ったものだ。
そんな事も思い出していた。
私の携帯番号を伝え、再会を誓い合い私達は受話器を降ろした。
仕事で大阪に行く機会はめったに無くなったが、何とかして機会を作りたいものだ。
最近知った、憧れの居酒屋「ながほり」で飲むのも悪くない。
(彼はお酒飲まないのだが・・・)
いや、やはり東通商店街か?
しかしながら、今更思う。
同志社校友会とは一体何者?
今回の同級生探しに校友会の力を借りようと思ったきっかけになった「卒業生同士の旧交を温める為のお手伝いをする。これも校友会の仕事ですから」という言葉が、宙をさまよう。
もし、その言葉に訂正が無いのだとしたら、実際の対応・活動はその任を怠っていると断ぜざるを得ないのである。
話は変わって・・・・誰も「梅雨のズル休み」だなどと言わなくなった。
笑い事では済まされない状況だ。
昨日の台風3号の接近も、名古屋周辺には殆ど影響が無かった。
このままでは水不足が心配である。
お茶碗にラップを貼って、その上にご飯を盛って食べた事を思い出す。
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