今日は三日分生きた気がする。
なにせ、朝から大忙しだ。
朝一番は月一定例の会計事務所訪問。
そろそろ確定申告の時期も気になり、いつもより書類が多い。
その書類を預け、私は銀行に。
いつもは月末に行っている銀行処理だが、月末はどうなっているのか分からないので、今日に繰り上げだ。
その上「銀行行くなら、これも!」とばかり、税金の納付書が渡された。
はいはい、一緒にやってきましょう。
ローカル銀行と長い付き合いになると、見知った顔が多くなって、どうも居心地が悪い。いつも顔を隠すように窓口に行くのだ。
それでも営業担当が奥から声を描ける。
「どうしたんですか?」
ここでも事情を説明。
「全身麻酔だから、行ったきりになったら後は頼むね!」
会計事務所に戻ったのは一時間後。予定通りである。
実は、会計事務所の担当者のお父上は、私と同じくA医大病院で頸椎の手術をして、その後はピンシャンとのこと。何週間か前にそれを聞いて私は安心していた。
彼女の父上の場合、街の整形外科に一年以上投薬治療をしていたが一向に良くならず、それも的外れな薬を飲まされていたようで、人の勧めで別の整形外科に行ったら「即、手術が必要」となり、A医大に行った、という経緯である。
私も、整形外科クリニックに大いなる不信感がある。
実は紹介状には「椎間板ヘルニア」とあったのに、A医大病院で検査後についた病名は「脊柱管狭窄症」に変わっていたのだ。
しかも、昨年撮ったMRIの状況と、A医大で撮ったMRIの状況とでは殆ど変わらないと言われた。
ということは、同じような画像を見て、全く違う診立てがされたということなのだ。
月一通っている内科医にはその事を話した。
そうしたら、その内科医は得意気に
「そうでしょう!症状からそう思ったもん!だから、その薬出したでしょ?」
実は、整形外科には内緒で「脊柱管狭窄症」の薬を出して貰っていた。
不信感一杯の二人は、「街の整形外科はどうなってんだ?」と息巻いた。
大体、「ボールペンの芯一本分」の太さしかないのに、投薬だけで治ると思ってたのだろうか?
それを信じていた私も愚かだったが、プロがそんなものなんだろうか?
ましてや、「脊柱管狭窄症を直します」と謳っている整体師とかいるけど、それって何をどう直すのだろう?
さて、会計処理が終わった私は午後の予定「木曜会」に30分遅れで駆け付けた。
さあ、いよいよピエロの仕上げだ。
例によって周囲構わず黙々と描き続ける。
大先生が巡回して初めて私の作品を見た。
「わぁ、奇麗!この人形・・元々の人形より全然奇麗じゃない?」
「済みません!顔変えてしまいました」
その後も、黙々と・・・・
大先生は巡回して来る度に
「これは絶対に額に入れて飾ってくださいよ!」
「わぁ~楽しみだなぁ!」
「これは完成度高いよ!」
と派手な賛辞を与えてくれるので、徐々にプレッシャーが加わる。
そんなに上手くないのに・・・・・
時間も押し、あと30分程となった頃、大先生がやって来て
「バックはどういう風にしよかね?」
まだ、バラは描きかけなんですが・・・?
「この色と、この色と、この色と、あ間違えた、この色を混ぜてぇ・・・水たっぷりね!」
と私の筆を手に色を作り出した。
「で、平筆で、こうやって」
描きだした。
確かに水たっぷり!!
「でさ、この上に塩蒔こ!」
来たかあ!
この先生、塩を使うのが結構お気に入りらしい。
私も塩の事は知っていたし、確かに面白い効果を表す。
が、それはもう少し立派な作品になってから、と思っていた。
「これが良いんだわぁ!」
と、ごく普通の食卓塩を持って来た。乾いており粒子が一定なので良いそうだ。
塩をばらまく。
色が塩の粒子に集まる、独特な効果だ。
いつも間にか完成品にさせられていた。
バラなんぞ、まだ「塗り絵」なんだけどなぁ・・・・
塩入絵具が乾かないから仕方なく、水平に保ったまま家に持ち帰った。
今度の土日に、細かい部分をもう少し手直しできると良いのだが・・・・
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