2016年1月25日月曜日

22日 忙しい入院Life(後編)

お昼を食べた後はリハビリ。
今日は3階のリハビリテーションセンターまで一人で歩いて行かねばならない。
ゆっくりと手摺の近くを歩いて辿り着いた。
昨日と同じように、世間話をしながら軽いストレッチをしてもらった後は、歩行訓練。
一人である行く姿を後ろから見てもらった。
昨日よりはずっと力強くなっている、という評価にすっかり気を良くした。
「次は階段です!」
え?もう?
「ゆっくりで良いですよ。手摺を持って、だけど一段ずつ下まで降りて下さい。」
言われるまでも無く、ゆっくりとしか進めない。
下まで行ったら、今度は上りだ。
予想以上に体力が要る。
今日はここまで。
明日・明後日は土日でリハビリはお休みとなる為、できる範囲で良いから体を動かすように言われた。
コツとしては、息を吐ききってお腹を引っ込める。その態勢をできるだけ維持したまま運動を行うということ。要はインナーマッスルを鍛えるということらしい。
また、手摺に摑まったままで良いので、軽いスクワット・片足立ち・かかと上げなどを行えると良いとのこと。


部屋に帰って休んでいると、浜松からUさんが”オー!”と言いながらやってきた。
会うのは去年の9月以来だろうか?
彼は、元居た会社の一期先輩であるが、病気に関しては大先輩である。
私が知っているだけでも、糖尿病と胃癌。
病気の話は今までにも沢山聞いているが、自分がその立場に立って聞く話は、恐らく今までとは随分臨場感が違うのだろう。
ラウンジに移って、遠慮なく声を出す。

仕事の話もちょっぴりした後は、当然二人の病気自慢である。
話は本当に尽きない。今回の体験は勿論語ったのだが、Uさんの話の方がバリエーションが豊富な分圧倒的に面白い。
途中からは妻も加わり益々話に花が咲く。
妻とUさんも既知の間柄なので、お互いに遠慮なく話せるのが良い。

箇条書き風に特に印象深い彼の話のタイトルだけでも記するとしよう。
1.今までに7回入院した。
1-1.うち1回は原因不明の下肢の痛みで検査入院(一か月間) 長すぎだろ! 
1-1-1.途中で症状が無くなったので退院しようとしたが、病院が検査したがった。興味本位?
1-1-2.「心電図」と「筋電図」は混同し易いが、全く別物
1-1-2.恐怖の「筋電図」体験
1-1-2-1.手に畳針くらいの針を刺された。ギェッ!
1-1-2-2.「」事前に言ってよ」とクレーム入れたら看護師「言ったら皆さん嫌がるから~」爆笑
2.胃癌はステージ3Cだった。
2-1.術前の調べでは五年後生存率は20%。ダメだろうと覚悟をした。そうだよね
2-2.去年夏前に5年後を無事迎えた 二人で年季明けのささやかなお祝いしました
3.糖尿病
3-1.胃癌の手術以来、糖尿病の数値が改善されている。
3-2.胃を全摘しているので栄養の吸収率が悪くなり、それが糖尿病改善につながっている。
3-3.逆に、ここ数年低血糖に陥り、倒れることに。 それはそれでヤバイ
3-4.なので人工透析になる事はないと思う。 なら良いけどね
4.胃癌の手術の後も痛みコントロールができていて、入院中傷口一度も痛くなかった いいなぁ
5.尿路ドレーンを自分で抜こうとしたが出来なかった。馬鹿かっ?普通しないぞ!

それ以外にも3人はランダムに喋りたいことを喋りまくった。
そう言えば、妻のマルタ島旅行報告もまともに聞いていなかったっけ。
「ドバイのトイレは面白い!」
「トイレは文化だ!だからTOTOが頑張ってもヨーロッパにウォシュレットは普及しない」
「マルタ島到着初日に行方不明者を出してしまい、現地警察まで出動した」
「旅行中、隣の友達のイビキが酷かった!」
「でも友達だから言えないし・・・・」
「オレだって、同室の部屋の人のイビキすごいんだぞっ!」

Uさんは、最近「腓骨神経麻痺」の疑いで悩んでいる。
そのおかげで足の親指を骨折してしまったが、整形外科医も「腓骨神経麻痺」のことはさっぱり解らないらしい。
最後に、私の主治医に「腓骨神経麻痺」の事を尋ね情報収集する約束をし、U氏を見送った。

実に楽しい時間を過ごすことができた午後だった。


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