ところが、思いがけないトラブル、予想以上の疲れが私を連日襲い、結果として殆どのブログは帰国後日本で記述することになってしまった。
しかし、どうだろう?
写真を整理、選択し、その順序に従いながら、その時と前後の出来事を逐一思い出し、文章にしていく作業の中で、私は11日間の旅行を心の中で確実かつ鮮明に再現させることができたと実感することができたのである。
今は素直に得をした気分だ。
とにかく今回のイタリア旅行、多くの反省すべきことに出会った。
そこで、その総括を忘れないうちに記述しておこうと思う。
もちろん、当たり前の事もあれば、色々な意見があると思われるが、あくまでも私個人が失敗を繰り返さない為の私見というふうに捉えている。
盗難防止の為に
- バッグの中は盗られても構わない物だけを入れておく。バッグはダミーだと思え。
- 従ってカメラもバッグの中に入れないで、むき出して持っていた方がいっそ安全。カメラなんぞヤツらは狙わない。
- 貴重品と思われる物(現金、クレジットカード、パスポート)は、可能な限り身体に密着させておく工夫が必要
- クレジット・カードは必ず何カ所かに分散して所持する。
- 分散されていればクレジット・カードは1~2枚盗まれても決して慌てないこと。不正使用は保証される。
- クレジット・カードは必ず日本語で署名をしておく(現地人に不正使用されにくい)。
- クレジット・カードの暗証番号は事前に必ず確認しておく(万が一のキャッシングの為)。
- キャッシングを行う時には、銀行のATMで銀行の営業時間内に行う(万が一、カードが機械から戻って来ない場合もあるとか) 。周囲に充分な注意を払うのは当然。
- 現地でネットが使えない人はカード会社の電話番号等をメモって行く。
- 現金は必要最低限の額しか持たない(現金は保険の対象にはならないから)。
- 現金も勿論分散所持する。しかしバッグの中には決して入れないこと。
- 盗人は意外と紳士然とした人である可能性もあることを認識しておく。ジプシー風な人ばかりではない。
- 万が一の場合も大使館自体は全く頼りにはならないが、在イタリア日本大使館の情報も参照に値する。特に「日本からの送金」は読んでおいた方が良いかも。最悪の場合役立つと思うので、日本に残してきた家族とも予め話し合っておくことも重要。
- 初心忘れるべからず!
車の運転全般について
- 運転前に、車のスイッチ、レバー類の機能を充分にチェックしておく。
- シフトレバーが右にあるということだけで、日本では全く無意識に行っていた始動・停止の操作手順が狂ってしまう事が有る。 停止しているうちに何度も繰り返して練習しよう。
- 助手席の人が居れば、特に慣れないうちは「左折だから大きく回るよ!」とか声でサポートしてもらう。
- ラウンド・アバウトは中で回っている車が優先。入って行く場合には充分減速し、時には一旦停止して確認してから入ること。
- 或る程度地図も頭に入れておいて通過する地名もできるだけ覚え、標識もしっかり見る。
- Uターンしなければいけない時ほど、ゆっくり落着いて呼吸を整える。私は反対車線に出てしまうことがあった。
- クラクションを鳴らされても決して慌てない。あくまでもマイペースで良い。
- 信号の無い交差点では右方優先(日本では左方優先)
ナビゲーションシステム(Garmin)について
- とにかく過信しない。
- 動き出すまでは、Garminは方向が分らないので、最初はゆっくり出て、自分が地図上でどの方向に進もうとしているのかを充分に把握すること。
- 反応が遅いと実感する時がある。イベント(左折、右折等・・・)が有る場合には充分に減速しなくてはならない。
- 目的地までの途中に、特に古い街並みを通過する場合、道は複雑に曲がり交差している。自分が進もうとしている道自体は曲がっているがいわゆる「道なり」である状態の場合はよくあることだ。この時にGarminは「左に曲がります」という場合が時々ある。下図を例えとして説明すると、私は赤い道路を矢印方向に進みたい。ところが「道なりです」とだけ言ってくれれば良いものを、Garminは「左に曲がります」と説明した。しかも赤い道路を曲がり切った後にも再度言った。だから私は急遽青い道路を曲がらなければいけないと判断し、青い道路に左折してしまった。もちろん、地図を眼で確認していれば防げていた事だろうと思うが、左折する場面でナビの地図をみる余裕が無かったのでも事実である。もっと減速していればもう少し分り易かったのかもと反省もしている。
- Garminの地図は性格だが、「海外施設(ヨーロッパ)」情報は殆どアテにならない。ホテル名称が変わったり、消滅したり、コルトナの時のように「登記情報らしきもの」が検索されることもある。
- 海外住所(ヨーロッパ)もアテにならない。通りの名称を入れさせるのだが、一度としてヒットしたためしがない。
- GoogleMapで表示させた緯度・経度をガーミンに登録することは、思っていたよりずっと正確だった。この方法が一番正確であり、ぜひお薦めしたい。
- 切り立った古い石の建物が立ち並ぶ古都での狭い道路という環境では、Garminはしばしば自分を見失う。
- 下記のようにA地点からZ地点に抜けようとする場合、B地点に入ってC地点を経由してE地点でRound Aboutを出て行く。その時Garminが「最初の出口を出ます」という場合と、「道なりです」という場合と、無言の場合がある。いわばアナウンスが必ずしも統一されていないのである。特にRound Aboutを前にして「無言」なのには少々焦ってしまう。”無言ということは道なりであり、最初の出口で出れば良いのだ”と慣れにまでには少し時間がかかった。
まあ、自分の失敗から色々好き勝手に書かせて貰った。
これに懲りず、また次に行く機会があれば、一度ここを読み返してから出掛けることにしよう!
今回は日本人対象のオプショナル・ツアーに参加し、団体ツアーの良さも分った。
個人旅行の大変さも身に沁みて分った。
どちらも良いし、欠点もある。
ただ、自分の足で、自分のチカラで行って来たぞっ!という達成感が忘れられないから、個人旅行が止められないのだろう、ということも改めて実感した。
さあ、これにて「還暦爺さんの冒険旅行」は完結いたしました。
現地でお世話になったイタリアの人々、ご一緒させて頂いた日本人の方々、なかでもとりわけお世話になったローマ三越の丹下さんに改めてお礼を申し上げます。
いつの日にか、また何処かでお会いできることを祈っています。
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