四年前の志摩ヨットクラブのクリスマス・パーティーで演奏したことがご縁で、それ以降毎年誘われている。
今回は初めての泊まりがけだ。
誰が言い出したかは定かではないのだが「合宿」という言葉に惹かれた。
宿泊施設は直ぐに大和郡山市内に手配して貰った(勿論、自己負担である)のだが、練習スタジオが見つからない。
奈良市内、天理市とその検索範囲を広げてみても条件に叶うスタジオが無いのだ。
狭かったり、ドラムが置いてなかったり、アンプが置いてなかったり…また、全般的に時間単価が高いとのこと。名古屋市内の約二倍もするそうな。
奈良県の若者はロックしないの?
ただし言っておかなければいけないのは、この音楽祭の出演者のレベルが非常に高いという事だ。
特に際立つのは管楽器。
筆頭は何と言っても創価高校のマーチングバンドだろう。金管楽器の迫力と一糸乱れぬ行進の動きは、其処に居る者を圧倒する。
そんな伝統が影響しているのか、昨年観た女性だけのサキソフォン・バンドの演奏も素晴らしかった。そのなかの一人はプロになるべく上京すると言っていたが、その後はどうなったのだろう?
そんなレベルの高い音楽祭から、何故我々に声が掛かるのかは今もって解らない。
結局、今日はいつも使っている名古屋のスタジオで練習して、その後、大和郡山に移動しホテルにチェックインした後は宴会。
明日は午前中にリハーサル。本番は夕方6時という段取り。
小ホールのトリと言えば聞こえは良いが、演奏を終え着替えを済ませれば19時。
そこから連休最終日に名古屋に向けて車を走らせるのだから、しんどい事には間違いない!
さて、予定通りに練習を終えた私達は名古屋高速に乗り、一路大和郡山へ…
17:30にホテルにチェックインし、明日のライブ会場である「郡山城ホール」に向かう。
実行委員長の吉岡さんに挨拶をして、我々はレセプションホールでライブを観た。
若い人達によるロカビリー・バンドに続いて、60年代オールデイズバンド。リーダーの酔いどれやさぐれぶりに、いささか辟易。
今日のライブのトリは、またまたロカビリー・バンドだ。全員がリーゼントもしくはハンチングといういでたちもさることながら、演奏も大したものだった。
特にベースは高評価。ウッドベースながらしっかりしたアタック音を出しており、ドラムと共にリズムを支える。
リードギターはリバーブの効いた音をフィンガリングで奏でる。
途中参加のサックスも非常に上手く、会場のあちらこちらで踊り出している。
このバンドは本当に聴いて得したという気にさせてくれた。
演奏が終わった後は吉岡さんと共に居酒屋『一心』に行き、他のスタッフ等と合流した。料理も美味しく、焼酎のお湯割に大葉と唐辛子を入れて飲むという独特な飲物も気に入った。その様子から『金魚』というらしい。話によれば今の市長のまがままからできた産物とのこと。
近鉄電車で一駅南の「筒井」に戻った。駅名はやはり筒井順慶から来ているようだ。先程のホールの近くには平城京の羅城門があったとされるように、此処はなかなか歴史的な街だ。今残っているのは城跡くらいしかないが、スタッフの話からこの街に誇りを持っていることは伝わって来た。
明日は10時前にホテルを出発。
京都から同期のI君が聴きに来てくれるらしい。
近鉄電車に乗って筒井に帰る、飲んだくれオジサン7人です。 |
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