2013年11月5日火曜日

こおりやま音楽祭「楽」

明けて11月4日、我々のライブ本番である。
昨夜はお酒で眠くなり、少し早目に自室に切り上げたので、お酒も残らず睡眠時間もたっぷりとって爽やかな起床。

ホテルで無料のパンと紅茶、ゆで卵を食べて10時半に会場に向けて出発。
「郡山城ホール」はナビ検索で一発OK。

慣れたもので、勝手に楽屋を探して入室。鍵は内部にちゃんと置いてあった。
去年より広い部屋だ。
11時半頃からのリハーサルを前に少し声出し練習。
皆やはり声は出ない。
それぞれがストレッチをしながら、身体を覚醒させている。
我々の今日の出番の前後はプロだ。
昨夜、吉岡委員長が言っていた「東京からも」というのは、この人達かな?
それぞれ、関西出身のようだ。
あらゆるコネクションを使って出演者を集めているらしい。

我々のリハーサルの前は「ヤナキク」という女の子二人組。バックの演奏はカラオケを使うようだ。
唄い方や振りが、昔の「ウィンク」を思わせる。「パクパクキンギョ」という歌が面白い。
これが金魚で有名な大和郡山との縁だったのかもしれない。 
プロらしく演出に細かなこだわりを見せている。

さあ、我々のリハーサルの開始だ。
モニターの返しも程良い感じ。
大きな会場の場合、案外ドラムスの音が聴こえなくなるが、それも注文してスネヤの返しを上げて貰って良い感じに・・・・問題はこれが本番でどうなるか?だ。
沢山のバンドが出入りする訳で、それぞれの演奏者の注文を完璧にリハ通りに再現できるとは思えない。
それでも、大きなホールで演奏できるのは気持ち良いものだ。
ひょっとして、この体験に味をしめているから、アゴ・アシ自己負担無報酬でわざわざ名古屋からはせ参じているのかもしれない。

しかし、今一つできが良くない。
阿修羅像を観に興福寺に行くか?筒井から案外近い法隆寺に行こうか?と個人的には思っていたが、この出来で本番を控えてどうも気持ちが落着かない。観光旅行は諦めた方が良さそうだ。

昼食を摂りに外に出る。
隣のバスパークも屋外の会場になっている。
昔っぽいフォークのサウンド聴こえて来たので、近寄ってみたらやはりオジサン達だった。
今時、アコギだけガチャガチャ演ってるのは大抵オジサンしか居ない。
市役所の南側も会場になっている。ここは若い人が唄っていた。若い人のバンドには最低限Dr,EG,EBは入っている。
駅前に行っても、食べる所が無い!
昨夜飲んだお店はお昼は営業していない。仕方なく駅の近くの食堂で親子丼650円也。
味は「う~ん!?」ってとこ。
どうやら京都のI君も既に会場に来ているらしい。

我々も会場に戻って、I君と合流。一緒にレセプション・ホールを覗いてみる。
やはりオジサンのバンドだ。
しかし一曲目が「吾亦紅」
えっ?って感じ。
ま、一曲ぐらいは許そうか?と思っていたら、二曲目がアリスの「チャンピオン」。
続いてジュリーの歌をどうしたこうした・・・・・?
カラオケボックスでやってくんない?勘弁してくれっ!
私は電子書籍を取出して読み始めた。他のメンバーも目をつむって「寝られれば寝るぞ」という体制を整えている。 
次のバンドもちょっと許容範囲外ということで、失礼ながら退散させて頂いた。
そう、そう!楽屋に戻って練習しなくては!

午前中よりは少しマシになっている。

昨夜飲み屋で御一緒だったスタッフの女性は、今日ゴスペル・コーラスで出演するので、その本番を拝見させて頂くことにした。
我々と同じ小ホールのステージだ。
客席には行ってみると、観客が少ない。
先刻ロビーで長蛇の行列を見かけたのだが、それは高校のマーチングバンドの出演で、家族・学校関係者が総動員されて応援に駆け付けていたようだ。
そういう観客はその演奏が終われば、汐が引くように去って行く。
定番「Oh! Happy Day」では、我々のバンドメンバーは立ち上がって応援した。
気持ちは通じたかな?
今日は天気も良く、客足も良いと思っていたのだが、意外と集客は難しかったのかもしれない。
出演者の割に観客数が少なく感じてしまう。
もちろん、我々のライブでも観客動員は難しいのだから、これほどの規模になると大変なのだろう。
観客動員は今後の課題かも?

楽屋に戻って最後の練習をした後は、着替えをして本番を待つ。
I君にはビデオ撮影をお願いした。




Tさん、お腹がヤバイぞ!

いよいよ、出番だ。
ドラムス、アンプ、マイク全てセッティングし直しだから時間がかかる。
我々の楽器はスムースにセッティングし終わったが業者さんの仕事が遅れがちになる。
スタートが遅くなるのは予測できていたので、MCは殆どせずに演奏を続けていく事に決めてある。
モニターの感じはやはりリハと全く違う。でも、仕方ない。Go!!

まあまあの滑り出し?
私の目の前にタイムキーパーの女の子が陣取っていたが、我々の演奏に合わせて口が動いていた。若いのにBeachBoysを知っているのか?
その娘が「Wendy」の途中で「あと10分」という紙を掲げた。
この曲が終わればあと二曲。
私はその娘に”大丈夫!”というアイコンタクトをし、彼女も納得してくれた。
「Help Me Rhonda」が終わった時に「あと5分」。JUSTだ。
最後の「Surfin USA」のイントロが始まると彼女も安心した顔を見せた。何せ3分以内の曲が殆どだからねぇ!
そうして、我々は楽勝時間通りに演奏を終えた。
昨夜観た、酔いどれ不良やさぐれオヤジバンドにくらべて、我々は何と上品で管理の行き届いた優等生バンドなのだろう?
ま、これも持ち味というべきか。

撤収して楽器を車に積み込み会場を後にしたのは19時を回っていた。
案の定、亀山から四日市まで渋滞だ。連休最終日なのだから覚悟の上。
K君を自宅前まで送って、自宅にたどり着いたのは23時に近い頃だった。
疲れていたのか、24時には熟睡していた。 


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