2014年4月16日水曜日

gacco 報告

初めての gacco「日本中世の自由と平等」一回めの講義を聴き終えました。

約10分間の動画(先生の講義)が9本用意されていました。
今回はイントロっぽい感じで、
・歴史は科学である(何故なら必ずウラが取れていなければならない)
・日本は世界に類を見ない数の古文書が残っている
・ 二倍史学
という話が特に面白かったです。

「二倍史学」という言葉は初めて知りました。
今まで私達は、土地に立脚した人々の歴史が日本史だと考えていました。
また、そういう人々の上に権力者は存在していたのです。
しかし実際の歴史はそれだけではない、ということらしいのです。
考えてみれば「検地」という言葉は我々も良く知っています。
耕作地の広さがその生産高を表現する訳で、時の権力者はそれを把握することが収入の額を知る事になるわけです。
ところが、実際には農業をしながら土地土地にあった商売をしていた人々もたくさん居たようです。
実際に能登半島では、耕作地が広くないのに立派なお家が多いそうです。
調べてみると、能登は日本海を舞台にした交易(北前船もそうかな?)での寄港地になっていて、そちらの収入も多かったそうです。
また武士にも我々が良く知っている「陸の武士」のほかに「海の武士」というのも存在し、彼らは瀬戸内海を行き来する商船を海賊から守り、その見返りとして報酬を得ていた。
必ずしも有名な九鬼水軍とかばかりでは無かったのですね。
つまり、史料を読み解く事で、日本史のボリュームが二倍になる、ということです。
う~ん、納得!
でも、こういう人達って、権力者からすれば税の取り立てはなかなか難しそうですよね?
だから「士農工商」という順番なのかもしれません。

さて、このgacco一回ずつテストがあります。
最後はレポートのようですが、それまでは選択式でその場で得点が解ります。
講義では出てない内容も勿論出てきます。
だから、それをネットで調べるのです。この作業がまた面白いし、知識の幅を広げてくれます。
「東寺百合文書」「島津家文書」なんて知ってます?
ましてや「満済准后日記」なんて知らないでしょ?
でもテストに出るから調べるのです。

テストの提出は2回チャンスがあります。
1回目の提出ではアチャーッ!一問不正解でした。
熟慮に熟慮を重ねた結果、2回目で全問正解!!でした。
やっぱ嬉しいな!
しかし、結果オーライではなく、正直この結果に私は納得していないので、ディスカッションで訊いてみようかと思います。
そう、そう・・・このgaccoが面白いのは、受講生同士でディスカッションできることです。
そのディスカッションには時に本郷先生も加わります。
読んでいると、高校生や、専業主婦、もちろんサラリーマン、リタイヤして時間だけは有ります的なオッチャン・・・様々な人が受講しています。
エラク歴史に詳しそうなツワモノも居そうです。
荒れなきゃ良いけど・・・って、ちょっと心配してます。


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