実にクリスマス以来の投稿になります。
やはり一度サボると、ついついサボり癖がついてしまうものです。
言い訳は沢山あるんですよ・・・・大瀧詠一氏が亡くなってショックだった、ネタが無い、ヒマが無い、色々やること多くて・・・
確かにそうなのです。退屈な生活してれば、そうそうネタはありません。
しかし「色々やること多くて」ということであれば少なくとも退屈ではないということですし、その「色々」を書けばよいという矛盾に突き当たる訳です。
なので、今日はその「色々」の一端をご披露します。
一つは、ある日Amazonで角川の電子書籍を大安売りしたことが原因で、20冊以上の本を買い込んでしまい、私は読書の中に漬け込まれてしまったのです。
実は未だに読み終えていない本が積まれて(Kindleの中に)います。
時々Amazonはこういうセールを行うので、実に助かります(書店の人には本当に申し訳ないですが)。
中間報告的に言えば、重松清氏の小説はやはり良いですね。
どの作品を読んでも、読み終えた後に胸に何らかの物を残して行ってくれます。
しかし「疾走」という作品は、残し過ぎと言うほど、残して行きました。
Amazonに関して言えば、願わくば、本の種類をもっともっと増やしてほしいです。
特に売れ筋ではないヤツを希望します。
二つ目の「色々」は勉強です。
勉強などと言うと、何を良い子ぶって!と思われるのでしょうね?
まぁ、話を聴いて下さいな。
後悔の無い人生はありませんが、後悔しても仕方ないのも人生。
私の最大の後悔は、大学生時代にどうしてもっと勉強しなかったか?ということです。
その頃は音楽に夢中でした。
その事自体を後悔している訳ではありませんが、もっと勉強が出来た筈だと思うのです。
宗教学、考古学、心理学、人類学・・・今から考えても垂涎ものの講義が目白押しだったにも関わらず、単に出席単位を取る為だけに講義に出席していました。
あれほど音楽が好きだったのに、授業で聴くグレゴリオ聖歌は退屈で寝てました。
ところが、人生も第四コーナーを回ってから猛烈に勉強したくなりました。
最初に考えたのは近くの大学で開講しているオープンカレッジです。
資料も取り寄せましたが、如何せん時間的な制約があります。当たり前ながら講義の曜日と時間は決められており、その機会を逃せば二度と同じ講義を聴く事はできません。
それでは、仕事をリタイヤしたとしても、かなりの困難さを伴います。
半ば諦めていたところ、目についたのがオンライン学習です。
これなら、時間と場所の制約から解放されると思ったのです。
最初に情報として入って来たのは、東京大学が講義をネット上で公開したというものでした。
素晴らしい時代になったものです。
早速 、ネット検索してみたら、既に様々な大学が同じような取り組みを行っていました。
東京大学オープン・コース・ウェア
その中でで私は現在「137億年の「物質」の旅-ビッグバンからみどりの地球へ(学術俯瞰講義)」という授業を受けています。
いわゆる物理学の講義ですが、2年生までの一般教養課程向けの講義なので、文系・理系を問わず楽しめる内容です。テキストも公開しているので、テキストを見ながら講義を受けます。
普通に学生が受けている授業なので、一回の講義が1時間半と長い為、一度にまとめてそれを聴くことができません。3回ぐらいに分けて聴いていますが、それもオンラインならではのメリットです。
私が知っているのはせいぜい、原子核や中性子までだったのが、今ではニュートリノやらクォークだのという時代です。「CP対称性の破れ」に到っては何のことやら・・・・?
日本人もその分野では小柴先生、南部陽一郎先生、小林先生、益川先生という方々がノーベル物理学賞を受賞しているのはご存知の通り。
せめて先生達が何を研究しているのか?程度は知っておきたいものです。
もう一つのオンライン学習もご紹介しましょう。
これは gacco というサイトです。
ここは最初からオンライン学習を念頭に置いている為、講義後のディスカッションができ、課題の提出もあり、その課題成績で合格点を取ればコース終了後には修了証書も発行してくれるという内容です。
ね?ワクワクするでしょ?
で、私が受講を申し込んだ「日本近世の自由と平等」というコースが今日から始まったのです。
そう、だからこうして投稿を再開したという訳です。
何せ、講師は東京大学の本郷和人教授。
時々テレビの歴史番組にも登場する有名な先生です。
だから、今日の日を本当にワクワクしながら待っていたのです。
10分程度の区切って細かく聴けるようになっているのが嬉しいですね。
今日はまずお昼休みにお弁当を食べながら二つ聴きました。夜にはもう少し聴けるかもしれません。
人間には理系も文系もありません。
好きで興味を持った事柄、知りたいと思う事柄を学ぶことが楽しいのです。
決して点数を稼ぐことが目的ではなく、きっと何の役にも立たないでしょう。
ただ、もっと知りたい、知ることが楽しい・・・
東京大学大学オープンコースで、最初に受け持った宇宙物理学の須藤靖教授の言葉が印象的でした。
「高校生までの勉強と大学での学問は違う。学問とは学びて問うことである。」
まさに、学んでそこから新たな疑問を持ち、だからそれを更に追及する。
こんな姿勢を40年前に持てたなら・・・・というのが私の後悔です。
ここでご紹介したサイト、二つとも素晴らしい内容が豊富にあります。
二百年ぐらい生きる事ができれば、全部受講したい。
興味のある人はぜひ訪れて、受講されてみては如何でしょうか?
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