明後日からの旅行に絡み「海外旅行保険」を検討しました。
今までは短絡的に、傷害死亡保険金をベースに「う~ん・・・保険料がこれぐらいだから、これで行こう!」的に決めていました。
ところが、今回は89歳になった義母のことが気掛かりになり、ちょっと真剣に検討を始めたのです。
年齢的な事を考慮すれば、もはや何が起こってもおかしく無い状態。
しかも、昨年末には「腹部大動脈瘤」の診断もされています。年齢的に手術もできません。
かと言って、そのことばかりを気にしていたのでは、こちらも年老いてしまい、海外旅行(しかも個人旅行)を遂行できる状態ではなくなってしまう可能性だってあります。私だって、いつ何が起こっても不思議ではないのです。
保険代理店に直接コンタクトをつければ、所謂「キャンセル保険」はあるのかも知れません。
しかし、手間と保険コストを考えれば、インターネットで契約する以外には考えられません。
答えは案外簡単に入手できました。
「保険市場」というサイトで「保証で選ぶ」タブを選択すると、11社の保証内容が一覧で見る事ができるのです。 何とも便利な・・・・
一社だけ、こちらが望むようなオプションを持っていました。
「ジェイアイ障害火災」という保険会社の「t@biho」という商品では「旅行キャンセル特約」「旅行中断特約」を選ぶことができるそうです。
「旅行キャンセル特約」の適用条件を調べてみると、
「・・・・または被保険者等の配偶者もしくは親族が死亡された場合または危篤となった場合・・・」
オー!あるじゃん!それよ、それ!!
いつも私はネットで安い航空チケットを入手しているので、変更はおろかキャンセルすらできません。いわゆるエコノミーでも一番安いヤツですから、全額没収!
だから、いつも「義母に何かあったら・・・何十万かをドブにすてるしかない(不謹慎ながらも)」と思っていたのですが、このオプションがあれば、旅行直前に万が一の事があっても安心です。
このオプションには
「被保険者等に官公署の命令、外国の出入国規制または・・・」
なんてのも入っていました。 これは逮捕されたりした時も有効なんでしょうか?
「旅行中断特約」も同じような条件ですが、こちらの場合、万が一の場合には片道をドブに捨てるだけじゃなく、現地で新たに航空券を手配しなくてはなりません。
勿論、両オプション共に、限度額が設定されていますから全額保証されるとは限りませんが、それでも大助かりです。
しかもこのオプション、高くは無いのです。
11日間のヨーロッパという条件で、「キャンセル特約」が800円強、「中断特約」で200円強でした。
この保険、通常の保証内容(死亡・治療)には幾分不安があったので、オプション以外は最低保証内容にして、通常保証はもう一社別の保険会社で充実させることにしました。
全体としてはいささかコストアップになりましたが、万が一の事を考え、良い選択だったと思います。
しかし調べている途中で色んな情報に巡り会いました。
「保険なんていらないんじゃね?」という人も結構居たのにはビックリ!
「海外旅行保険なんてクレジットカードに付いてるじゃん!それで良いっしょ!?」という人も居ます。
勿論、個人によって事情も考え方も異なるのですが、一般的に考えれば、クレジットカードに付帯してる保険を翌承知した上で、事情に照らし合わせて、それを補う必要が有る場合には別途保険会社と契約するというのが賢明な選択だという私は考えます。
特に、年齢を重ねると旅行先で治療を受ける可能性は高くなって行きます。
知人はイタリア旅行中に脳梗塞で倒れたことがあります。
命に別条は無く、その後もイタリア旅行をしているそうです。
恐らく現地病院で治療を受けたのでしょう。
帰国後、健康保険に請求すれば7割分は戻って来るそうですが、あくまでも日本の一般的な治療金額に基いた7割です。ところが治療費は各国で違います。
盲腸の手術がアメリカでは何百万円にもなるそうで、これでは日本の基準で還付されても全く追いつきません。
だから、治療費は確保しておきたいものです。
話は脱線しますが、一人あたりの医療費、日本は22位ということで、先進国の中では相当低いんだそうです。ダントツは言わずと知れたアメリカです。医療費がGDPの15%なんていう情報も有ります。「医療費がGDPを牽引しているんだ」という話も有ります。
しかし医療費がGDPを牽引している社会と、予防医学が進んで医療費が抑制されGDPの成長も大したことはない社会と・・・どちらが幸せ?なんでしょうか?
アメリカの自己破産の6割は医療費が原因だとも言われています。
あー、すっかり話がズレました。元に戻します。
ということで、実は所有しているクレジットカードをくまなく調べてみました。
一枚を除いて、ハズレばっかりでした。ハッ!ハッ!ハッ!笑っちゃいますよね。
「保険サービスは終了しました」とか、過去には付帯していた海外旅行保険サービスも止めてしまったり「悪化」させているカード会社も多いようです。
まあ、年会費無料なんてカードは期待できませんね?
そんな中、初年度年会費無料、次年度以降は一度でもお買物すれば年会費無料で、比較的充実した海外旅行保険をつけているカードがあります。
もちろん2014年4月現在の情報という限定ですが、 オリコiB(iD X QUICKPay)(VISA)というカードがそれです。持ってて損はないかな?
あ、念の為言っておきますが、私は保険会社の手先ではありません、ましてやオリコから宣伝費を貰っている訳でもありませんよ!!
私のように海外旅行に行きたいけど不安を抱えて・・・という人の一助にでもなればと思っています。
2014年4月30日水曜日
2014年4月28日月曜日
還暦爺さんの冒険旅行計画
あ、もう61歳ですから「還暦」は過ぎてたっけ・・・・
でも、まぁとにかく爺さんにとっては大冒険旅行を計画しました。
またまたイタリア旅行です。
しかし、今回は今までとはいささか趣が異なり、レンタカーを駆って「トスカーナ」を巡るのです。
これは爺さんにとっては大いなるチャレンジであります!
荒俣宏先生の手記などに刺激され、密かに「次はドライブ旅行だ!」とは思っていたのです。
ただ、それがいつ実現するかは全く不明でした。
時間もお金も無い身の上ですから、思い立ったからと言ってホイホイ実現できる訳ではありません。
早くて秋かなぁ・・・?来年かも?
とのんびり思っていたのですが、3月の末に何となく航空会社のサイトを訪問して料金を探っていたら、ゴールデンウィーク真っ最中の5月2日が、ポッコリ安いということに気付きました。
航空会社によっては運賃も相場のように日々刻々変化しているので、タイミングが非常に大切です。
しかし、私は俄然その気になってしまいました。
残念ながら航空会社直のチケットはSold Outでしたが、旅行会社を含めて探していたら・・・・
有った!有った!
e-tourという旅行会社から納得の値段で購入することができました。
ということで、今月初めにチケットを入手。
それからが大変です。
お陰で、今年は桜を観に行く企画なんぞ、どこからも湧いてきませんでした。
あらためて情報収集に始まり、旅行計画の立案、ホテルの予約、国際免許証の取得、レンタカーの予約、現地で使うカーナビの購入、現地で使うWiFiルータの予約、保険申込み・・・・・忙しっ!
ホテルだって今回は駐車場の有無(しかもタダ)を確認しながらなので、結構面倒なのです。
それにカーナビにはホテルの所在地くらいは事前に登録しておかなくてはいけません。
事前情報ではGoogleマップでポイントした場所を簡単にナビ(ガーミンと言います)に転送・登録できるはずだったのですが、全然上手くいきません。
Googleマップが新しくなったのが原因らしいです。
結局、ガーミン自身でホテルを検索して登録する羽目に・・・これが結構メンドクサイのです。
一旦、現在地をイタリア国内にしないといけません(分かる?分んないよね?)。
挙句、検索しても出て来ないホテルもあったりして、怒れるやら焦るやら・・・そんな時はGoogleマップで緯度・経度を割り出し、それを登録するのです。
あぁ、結構地道な作業!!
でも、今回はこいつが頼りです。ガーミン君、頼むよ!!
旅程はこんな感じになりました。
5/2 朝のルフトハンザ便でセントレアを飛び立ちます。
去年の秋と全く同じ便です。
フランクフルトでトランジットしてローマに着くのが現地の夕方になります。
フランクフルトでの乗り換え時間が1時間半。前回はギリギリで焦りましたね~
・・・まあ同じ航空会社なので置いていかれる事はないと思いますが、それでも猛ダッシュ!
5/3 ローマ観光です。
何度行ってもローマ大好き!
前半の日程をローマで過ごすのには少々訳が有ります。
昨年同じ頃にイタリア旅行をしていたM税理士は往路でロストバゲージになってしまいました。
荷物が到着したのは翌日。一晩は機内持ち込み荷物だけで過ごさなければならなかったそうです。
そんな経験談を聴いてから、到着後直ぐに別の土地に移動する日程は避けた方が良い。
最低限の生活品は機内持ち込み荷物に入れて持って行くべし。
そんなことを学習したのであります。
5/4 現地ツアーに参加します。
ポンペイとナポリにバスで連れて行って貰います。
日本語ガイドさん付きということで、ちょっと嬉しい!
ナポリは治安が悪いということで、とても個人旅行で行こうという気になりません。
まぁ、このツアーでもナポリ市内はバスの中から街を眺めるだけのようですが・・・・
ポンペイはやはり日本語ガイドの説明が有った方が良いよ!という情報がありましたので。
5/5 ローマ観光。
5/6 フィウミチーノ空港まで電車で行き、そこでレンタカーを借ります。
空港で借りるのは市内走行を避ける為。
さぁ、いよいよ冒険旅行の始まり!始まり!
高速道路でアッシジに向かいます。聖フランチェスコに触れてきます。
アッシジはウンブリア州ペルージャ県ですが。
ホテルからの眺望がメチャ良さげです。
5/7 コルトナに向かいます(ここから実際にトスカーナ州に入ります)
この街は、ちょっと前に見た古いアメリカ映画がきっかけです。
ここもホテルからの眺望最高(らしい?)
イタリアの古い街は殆ど防衛の為に丘の上にできています。
だからどこも景色が良いのです。
5/8 シエナに向かいます。途中余裕があれば アレッツォにも寄りたいと思っています。
シエナは21年ぶりの訪問です。
5/9 サンジミニャーノに立ち寄り、その足でピエンツァに向かいます。
周りは憧れのオルチャ渓谷!
写真いっぱい撮りたいなあ!
5/10 ローマに帰りますが、できれば途中チヴィタ・ディ・バーニョレージョに立ち寄りたいものです。
ローマでは空港近くのホテルです。
5/11 朝の便で帰国の途につきます。
5/12 朝セントレアに到着。
さて、予定通りに行くでしょうか?
爺さん、結構緊張してるのですよ。
左ハンドル、上手く運転できるかなぁ?
ロータリー(Round About)上手く入って出られるかな?
駐車場は見つかるかな?
とにかく安全運転ですね。
でも、まぁとにかく爺さんにとっては大冒険旅行を計画しました。
またまたイタリア旅行です。
しかし、今回は今までとはいささか趣が異なり、レンタカーを駆って「トスカーナ」を巡るのです。
これは爺さんにとっては大いなるチャレンジであります!
荒俣宏先生の手記などに刺激され、密かに「次はドライブ旅行だ!」とは思っていたのです。
ただ、それがいつ実現するかは全く不明でした。
時間もお金も無い身の上ですから、思い立ったからと言ってホイホイ実現できる訳ではありません。
早くて秋かなぁ・・・?来年かも?
とのんびり思っていたのですが、3月の末に何となく航空会社のサイトを訪問して料金を探っていたら、ゴールデンウィーク真っ最中の5月2日が、ポッコリ安いということに気付きました。
航空会社によっては運賃も相場のように日々刻々変化しているので、タイミングが非常に大切です。
しかし、私は俄然その気になってしまいました。
残念ながら航空会社直のチケットはSold Outでしたが、旅行会社を含めて探していたら・・・・
有った!有った!
e-tourという旅行会社から納得の値段で購入することができました。
ということで、今月初めにチケットを入手。
それからが大変です。
お陰で、今年は桜を観に行く企画なんぞ、どこからも湧いてきませんでした。
あらためて情報収集に始まり、旅行計画の立案、ホテルの予約、国際免許証の取得、レンタカーの予約、現地で使うカーナビの購入、現地で使うWiFiルータの予約、保険申込み・・・・・忙しっ!
ホテルだって今回は駐車場の有無(しかもタダ)を確認しながらなので、結構面倒なのです。
それにカーナビにはホテルの所在地くらいは事前に登録しておかなくてはいけません。
事前情報ではGoogleマップでポイントした場所を簡単にナビ(ガーミンと言います)に転送・登録できるはずだったのですが、全然上手くいきません。
Googleマップが新しくなったのが原因らしいです。
結局、ガーミン自身でホテルを検索して登録する羽目に・・・これが結構メンドクサイのです。
一旦、現在地をイタリア国内にしないといけません(分かる?分んないよね?)。
挙句、検索しても出て来ないホテルもあったりして、怒れるやら焦るやら・・・そんな時はGoogleマップで緯度・経度を割り出し、それを登録するのです。
あぁ、結構地道な作業!!
ガーミンの画面(ローマ郊外をシミュレーション走行中) |
旅程はこんな感じになりました。
5/2 朝のルフトハンザ便でセントレアを飛び立ちます。
去年の秋と全く同じ便です。
フランクフルトでトランジットしてローマに着くのが現地の夕方になります。
フランクフルトでの乗り換え時間が1時間半。前回はギリギリで焦りましたね~
・・・まあ同じ航空会社なので置いていかれる事はないと思いますが、それでも猛ダッシュ!
5/3 ローマ観光です。
何度行ってもローマ大好き!
前半の日程をローマで過ごすのには少々訳が有ります。
昨年同じ頃にイタリア旅行をしていたM税理士は往路でロストバゲージになってしまいました。
荷物が到着したのは翌日。一晩は機内持ち込み荷物だけで過ごさなければならなかったそうです。
そんな経験談を聴いてから、到着後直ぐに別の土地に移動する日程は避けた方が良い。
最低限の生活品は機内持ち込み荷物に入れて持って行くべし。
そんなことを学習したのであります。
5/4 現地ツアーに参加します。
ポンペイとナポリにバスで連れて行って貰います。
日本語ガイドさん付きということで、ちょっと嬉しい!
ナポリは治安が悪いということで、とても個人旅行で行こうという気になりません。
まぁ、このツアーでもナポリ市内はバスの中から街を眺めるだけのようですが・・・・
ポンペイはやはり日本語ガイドの説明が有った方が良いよ!という情報がありましたので。
5/5 ローマ観光。
5/6 フィウミチーノ空港まで電車で行き、そこでレンタカーを借ります。
空港で借りるのは市内走行を避ける為。
さぁ、いよいよ冒険旅行の始まり!始まり!
高速道路でアッシジに向かいます。聖フランチェスコに触れてきます。
アッシジはウンブリア州ペルージャ県ですが。
ホテルからの眺望がメチャ良さげです。
今回のドライヴィング・コース |
この街は、ちょっと前に見た古いアメリカ映画がきっかけです。
ここもホテルからの眺望最高(らしい?)
イタリアの古い街は殆ど防衛の為に丘の上にできています。
だからどこも景色が良いのです。
5/8 シエナに向かいます。途中余裕があれば アレッツォにも寄りたいと思っています。
シエナは21年ぶりの訪問です。
5/9 サンジミニャーノに立ち寄り、その足でピエンツァに向かいます。
周りは憧れのオルチャ渓谷!
写真いっぱい撮りたいなあ!
5/10 ローマに帰りますが、できれば途中チヴィタ・ディ・バーニョレージョに立ち寄りたいものです。
ローマでは空港近くのホテルです。
5/11 朝の便で帰国の途につきます。
5/12 朝セントレアに到着。
さて、予定通りに行くでしょうか?
爺さん、結構緊張してるのですよ。
左ハンドル、上手く運転できるかなぁ?
ロータリー(Round About)上手く入って出られるかな?
駐車場は見つかるかな?
とにかく安全運転ですね。
2014年4月16日水曜日
gacco 報告
初めての gacco「日本中世の自由と平等」一回めの講義を聴き終えました。
約10分間の動画(先生の講義)が9本用意されていました。
今回はイントロっぽい感じで、
・歴史は科学である(何故なら必ずウラが取れていなければならない)
・日本は世界に類を見ない数の古文書が残っている
・ 二倍史学
という話が特に面白かったです。
「二倍史学」という言葉は初めて知りました。
今まで私達は、土地に立脚した人々の歴史が日本史だと考えていました。
また、そういう人々の上に権力者は存在していたのです。
しかし実際の歴史はそれだけではない、ということらしいのです。
考えてみれば「検地」という言葉は我々も良く知っています。
耕作地の広さがその生産高を表現する訳で、時の権力者はそれを把握することが収入の額を知る事になるわけです。
ところが、実際には農業をしながら土地土地にあった商売をしていた人々もたくさん居たようです。
実際に能登半島では、耕作地が広くないのに立派なお家が多いそうです。
調べてみると、能登は日本海を舞台にした交易(北前船もそうかな?)での寄港地になっていて、そちらの収入も多かったそうです。
また武士にも我々が良く知っている「陸の武士」のほかに「海の武士」というのも存在し、彼らは瀬戸内海を行き来する商船を海賊から守り、その見返りとして報酬を得ていた。
必ずしも有名な九鬼水軍とかばかりでは無かったのですね。
つまり、史料を読み解く事で、日本史のボリュームが二倍になる、ということです。
う~ん、納得!
でも、こういう人達って、権力者からすれば税の取り立てはなかなか難しそうですよね?
だから「士農工商」という順番なのかもしれません。
さて、このgacco一回ずつテストがあります。
最後はレポートのようですが、それまでは選択式でその場で得点が解ります。
講義では出てない内容も勿論出てきます。
だから、それをネットで調べるのです。この作業がまた面白いし、知識の幅を広げてくれます。
「東寺百合文書」「島津家文書」なんて知ってます?
ましてや「満済准后日記」なんて知らないでしょ?
でもテストに出るから調べるのです。
テストの提出は2回チャンスがあります。
1回目の提出ではアチャーッ!一問不正解でした。
熟慮に熟慮を重ねた結果、2回目で全問正解!!でした。
やっぱ嬉しいな!
しかし、結果オーライではなく、正直この結果に私は納得していないので、ディスカッションで訊いてみようかと思います。
そう、そう・・・このgaccoが面白いのは、受講生同士でディスカッションできることです。
そのディスカッションには時に本郷先生も加わります。
読んでいると、高校生や、専業主婦、もちろんサラリーマン、リタイヤして時間だけは有ります的なオッチャン・・・様々な人が受講しています。
エラク歴史に詳しそうなツワモノも居そうです。
荒れなきゃ良いけど・・・って、ちょっと心配してます。
約10分間の動画(先生の講義)が9本用意されていました。
今回はイントロっぽい感じで、
・歴史は科学である(何故なら必ずウラが取れていなければならない)
・日本は世界に類を見ない数の古文書が残っている
・ 二倍史学
という話が特に面白かったです。
「二倍史学」という言葉は初めて知りました。
今まで私達は、土地に立脚した人々の歴史が日本史だと考えていました。
また、そういう人々の上に権力者は存在していたのです。
しかし実際の歴史はそれだけではない、ということらしいのです。
考えてみれば「検地」という言葉は我々も良く知っています。
耕作地の広さがその生産高を表現する訳で、時の権力者はそれを把握することが収入の額を知る事になるわけです。
ところが、実際には農業をしながら土地土地にあった商売をしていた人々もたくさん居たようです。
実際に能登半島では、耕作地が広くないのに立派なお家が多いそうです。
調べてみると、能登は日本海を舞台にした交易(北前船もそうかな?)での寄港地になっていて、そちらの収入も多かったそうです。
また武士にも我々が良く知っている「陸の武士」のほかに「海の武士」というのも存在し、彼らは瀬戸内海を行き来する商船を海賊から守り、その見返りとして報酬を得ていた。
必ずしも有名な九鬼水軍とかばかりでは無かったのですね。
つまり、史料を読み解く事で、日本史のボリュームが二倍になる、ということです。
う~ん、納得!
でも、こういう人達って、権力者からすれば税の取り立てはなかなか難しそうですよね?
だから「士農工商」という順番なのかもしれません。
さて、このgacco一回ずつテストがあります。
最後はレポートのようですが、それまでは選択式でその場で得点が解ります。
講義では出てない内容も勿論出てきます。
だから、それをネットで調べるのです。この作業がまた面白いし、知識の幅を広げてくれます。
「東寺百合文書」「島津家文書」なんて知ってます?
ましてや「満済准后日記」なんて知らないでしょ?
でもテストに出るから調べるのです。
テストの提出は2回チャンスがあります。
1回目の提出ではアチャーッ!一問不正解でした。
熟慮に熟慮を重ねた結果、2回目で全問正解!!でした。
やっぱ嬉しいな!
しかし、結果オーライではなく、正直この結果に私は納得していないので、ディスカッションで訊いてみようかと思います。
そう、そう・・・このgaccoが面白いのは、受講生同士でディスカッションできることです。
そのディスカッションには時に本郷先生も加わります。
読んでいると、高校生や、専業主婦、もちろんサラリーマン、リタイヤして時間だけは有ります的なオッチャン・・・様々な人が受講しています。
エラク歴史に詳しそうなツワモノも居そうです。
荒れなきゃ良いけど・・・って、ちょっと心配してます。
2014年4月14日月曜日
学問のススメ
実にクリスマス以来の投稿になります。
やはり一度サボると、ついついサボり癖がついてしまうものです。
言い訳は沢山あるんですよ・・・・大瀧詠一氏が亡くなってショックだった、ネタが無い、ヒマが無い、色々やること多くて・・・
確かにそうなのです。退屈な生活してれば、そうそうネタはありません。
しかし「色々やること多くて」ということであれば少なくとも退屈ではないということですし、その「色々」を書けばよいという矛盾に突き当たる訳です。
なので、今日はその「色々」の一端をご披露します。
一つは、ある日Amazonで角川の電子書籍を大安売りしたことが原因で、20冊以上の本を買い込んでしまい、私は読書の中に漬け込まれてしまったのです。
実は未だに読み終えていない本が積まれて(Kindleの中に)います。
時々Amazonはこういうセールを行うので、実に助かります(書店の人には本当に申し訳ないですが)。
中間報告的に言えば、重松清氏の小説はやはり良いですね。
どの作品を読んでも、読み終えた後に胸に何らかの物を残して行ってくれます。
しかし「疾走」という作品は、残し過ぎと言うほど、残して行きました。
Amazonに関して言えば、願わくば、本の種類をもっともっと増やしてほしいです。
特に売れ筋ではないヤツを希望します。
二つ目の「色々」は勉強です。
勉強などと言うと、何を良い子ぶって!と思われるのでしょうね?
まぁ、話を聴いて下さいな。
後悔の無い人生はありませんが、後悔しても仕方ないのも人生。
私の最大の後悔は、大学生時代にどうしてもっと勉強しなかったか?ということです。
その頃は音楽に夢中でした。
その事自体を後悔している訳ではありませんが、もっと勉強が出来た筈だと思うのです。
宗教学、考古学、心理学、人類学・・・今から考えても垂涎ものの講義が目白押しだったにも関わらず、単に出席単位を取る為だけに講義に出席していました。
あれほど音楽が好きだったのに、授業で聴くグレゴリオ聖歌は退屈で寝てました。
ところが、人生も第四コーナーを回ってから猛烈に勉強したくなりました。
最初に考えたのは近くの大学で開講しているオープンカレッジです。
資料も取り寄せましたが、如何せん時間的な制約があります。当たり前ながら講義の曜日と時間は決められており、その機会を逃せば二度と同じ講義を聴く事はできません。
それでは、仕事をリタイヤしたとしても、かなりの困難さを伴います。
半ば諦めていたところ、目についたのがオンライン学習です。
これなら、時間と場所の制約から解放されると思ったのです。
最初に情報として入って来たのは、東京大学が講義をネット上で公開したというものでした。
素晴らしい時代になったものです。
早速 、ネット検索してみたら、既に様々な大学が同じような取り組みを行っていました。
東京大学オープン・コース・ウェア
その中でで私は現在「137億年の「物質」の旅-ビッグバンからみどりの地球へ(学術俯瞰講義)」という授業を受けています。
いわゆる物理学の講義ですが、2年生までの一般教養課程向けの講義なので、文系・理系を問わず楽しめる内容です。テキストも公開しているので、テキストを見ながら講義を受けます。
普通に学生が受けている授業なので、一回の講義が1時間半と長い為、一度にまとめてそれを聴くことができません。3回ぐらいに分けて聴いていますが、それもオンラインならではのメリットです。
私が知っているのはせいぜい、原子核や中性子までだったのが、今ではニュートリノやらクォークだのという時代です。「CP対称性の破れ」に到っては何のことやら・・・・?
日本人もその分野では小柴先生、南部陽一郎先生、小林先生、益川先生という方々がノーベル物理学賞を受賞しているのはご存知の通り。
せめて先生達が何を研究しているのか?程度は知っておきたいものです。
もう一つのオンライン学習もご紹介しましょう。
これは gacco というサイトです。
ここは最初からオンライン学習を念頭に置いている為、講義後のディスカッションができ、課題の提出もあり、その課題成績で合格点を取ればコース終了後には修了証書も発行してくれるという内容です。
ね?ワクワクするでしょ?
で、私が受講を申し込んだ「日本近世の自由と平等」というコースが今日から始まったのです。
そう、だからこうして投稿を再開したという訳です。
何せ、講師は東京大学の本郷和人教授。
時々テレビの歴史番組にも登場する有名な先生です。
だから、今日の日を本当にワクワクしながら待っていたのです。
10分程度の区切って細かく聴けるようになっているのが嬉しいですね。
今日はまずお昼休みにお弁当を食べながら二つ聴きました。夜にはもう少し聴けるかもしれません。
人間には理系も文系もありません。
好きで興味を持った事柄、知りたいと思う事柄を学ぶことが楽しいのです。
決して点数を稼ぐことが目的ではなく、きっと何の役にも立たないでしょう。
ただ、もっと知りたい、知ることが楽しい・・・
東京大学大学オープンコースで、最初に受け持った宇宙物理学の須藤靖教授の言葉が印象的でした。
「高校生までの勉強と大学での学問は違う。学問とは学びて問うことである。」
まさに、学んでそこから新たな疑問を持ち、だからそれを更に追及する。
こんな姿勢を40年前に持てたなら・・・・というのが私の後悔です。
ここでご紹介したサイト、二つとも素晴らしい内容が豊富にあります。
二百年ぐらい生きる事ができれば、全部受講したい。
興味のある人はぜひ訪れて、受講されてみては如何でしょうか?
やはり一度サボると、ついついサボり癖がついてしまうものです。
言い訳は沢山あるんですよ・・・・大瀧詠一氏が亡くなってショックだった、ネタが無い、ヒマが無い、色々やること多くて・・・
確かにそうなのです。退屈な生活してれば、そうそうネタはありません。
しかし「色々やること多くて」ということであれば少なくとも退屈ではないということですし、その「色々」を書けばよいという矛盾に突き当たる訳です。
なので、今日はその「色々」の一端をご披露します。
一つは、ある日Amazonで角川の電子書籍を大安売りしたことが原因で、20冊以上の本を買い込んでしまい、私は読書の中に漬け込まれてしまったのです。
実は未だに読み終えていない本が積まれて(Kindleの中に)います。
時々Amazonはこういうセールを行うので、実に助かります(書店の人には本当に申し訳ないですが)。
中間報告的に言えば、重松清氏の小説はやはり良いですね。
どの作品を読んでも、読み終えた後に胸に何らかの物を残して行ってくれます。
しかし「疾走」という作品は、残し過ぎと言うほど、残して行きました。
Amazonに関して言えば、願わくば、本の種類をもっともっと増やしてほしいです。
特に売れ筋ではないヤツを希望します。
二つ目の「色々」は勉強です。
勉強などと言うと、何を良い子ぶって!と思われるのでしょうね?
まぁ、話を聴いて下さいな。
後悔の無い人生はありませんが、後悔しても仕方ないのも人生。
私の最大の後悔は、大学生時代にどうしてもっと勉強しなかったか?ということです。
その頃は音楽に夢中でした。
その事自体を後悔している訳ではありませんが、もっと勉強が出来た筈だと思うのです。
宗教学、考古学、心理学、人類学・・・今から考えても垂涎ものの講義が目白押しだったにも関わらず、単に出席単位を取る為だけに講義に出席していました。
あれほど音楽が好きだったのに、授業で聴くグレゴリオ聖歌は退屈で寝てました。
ところが、人生も第四コーナーを回ってから猛烈に勉強したくなりました。
最初に考えたのは近くの大学で開講しているオープンカレッジです。
資料も取り寄せましたが、如何せん時間的な制約があります。当たり前ながら講義の曜日と時間は決められており、その機会を逃せば二度と同じ講義を聴く事はできません。
それでは、仕事をリタイヤしたとしても、かなりの困難さを伴います。
半ば諦めていたところ、目についたのがオンライン学習です。
これなら、時間と場所の制約から解放されると思ったのです。
最初に情報として入って来たのは、東京大学が講義をネット上で公開したというものでした。
素晴らしい時代になったものです。
早速 、ネット検索してみたら、既に様々な大学が同じような取り組みを行っていました。
東京大学オープン・コース・ウェア
その中でで私は現在「137億年の「物質」の旅-ビッグバンからみどりの地球へ(学術俯瞰講義)」という授業を受けています。
いわゆる物理学の講義ですが、2年生までの一般教養課程向けの講義なので、文系・理系を問わず楽しめる内容です。テキストも公開しているので、テキストを見ながら講義を受けます。
普通に学生が受けている授業なので、一回の講義が1時間半と長い為、一度にまとめてそれを聴くことができません。3回ぐらいに分けて聴いていますが、それもオンラインならではのメリットです。
私が知っているのはせいぜい、原子核や中性子までだったのが、今ではニュートリノやらクォークだのという時代です。「CP対称性の破れ」に到っては何のことやら・・・・?
日本人もその分野では小柴先生、南部陽一郎先生、小林先生、益川先生という方々がノーベル物理学賞を受賞しているのはご存知の通り。
せめて先生達が何を研究しているのか?程度は知っておきたいものです。
もう一つのオンライン学習もご紹介しましょう。
これは gacco というサイトです。
ここは最初からオンライン学習を念頭に置いている為、講義後のディスカッションができ、課題の提出もあり、その課題成績で合格点を取ればコース終了後には修了証書も発行してくれるという内容です。
ね?ワクワクするでしょ?
で、私が受講を申し込んだ「日本近世の自由と平等」というコースが今日から始まったのです。
そう、だからこうして投稿を再開したという訳です。
何せ、講師は東京大学の本郷和人教授。
時々テレビの歴史番組にも登場する有名な先生です。
だから、今日の日を本当にワクワクしながら待っていたのです。
10分程度の区切って細かく聴けるようになっているのが嬉しいですね。
今日はまずお昼休みにお弁当を食べながら二つ聴きました。夜にはもう少し聴けるかもしれません。
人間には理系も文系もありません。
好きで興味を持った事柄、知りたいと思う事柄を学ぶことが楽しいのです。
決して点数を稼ぐことが目的ではなく、きっと何の役にも立たないでしょう。
ただ、もっと知りたい、知ることが楽しい・・・
東京大学大学オープンコースで、最初に受け持った宇宙物理学の須藤靖教授の言葉が印象的でした。
「高校生までの勉強と大学での学問は違う。学問とは学びて問うことである。」
まさに、学んでそこから新たな疑問を持ち、だからそれを更に追及する。
こんな姿勢を40年前に持てたなら・・・・というのが私の後悔です。
ここでご紹介したサイト、二つとも素晴らしい内容が豊富にあります。
二百年ぐらい生きる事ができれば、全部受講したい。
興味のある人はぜひ訪れて、受講されてみては如何でしょうか?
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