ようやく春の到来を実感できる暖かい日。
温度調節し易い服にしておいて正解だった。
今日のデッサン教室は5分前に入ったが、ほぼ全員揃っている。
結構、皆さん早く到着しているようだ。
今日のモチーフも、生ものゆえ、今日一日限りとのこと。
最近はこのパターンが続く。
私は決して筆が早い方ではないので、焦る・・・が、焦ったところで早くなるわけでもないので、結局はマイペースに落ち着く。
未完成でも良いや!
しかし、時間を決めておくことで、集中力が高まることも事実である。
少なくとも私のテーブルでは、最近製作途中での無駄口が全くと言っていいほど無くなっている。
オバちゃん達も必死なのだ。
一時間も経った頃だろうか、私のすぐ隣のオバちゃんが「今日は早く帰らないといけないので・・」と、早くも先生に声を描ける。
えっ?もう?
覗かせてもらう・・・なかなかの出来栄えである。
ちょっと焦るなぁ!!
隣で先生が加筆・修正している様子を見て、私もその技法を大急ぎで取り入れる。
なんとか終わらせることができたようだ。
はてさて、この素材は?
実は家に持ち帰って家族が見た時「貝殻?」と言われたのにはショックだった。
最近は教室が終わって駐車場に向かう際、おじさん達数人と連れ立って帰ることが多い。
話題は勿論、絵画についてだ。
当然、私と同様素人なので、考えることが同じとだいうところが実に面白い。
また私と同じく、同時に水彩画に親しんでいる人も多い。
皆、疑問に思うことは同じなのだ、と安心できる。
・ 水彩画は実に難しい。計画的に描かないと上手く描けない。(そう、そう!)
・ 始めて2年間は「白」と「黒」は使ってはいけないと言われた。(2年間ってなんなんですか?)
・ 先生は後から水で色抜きすれば、と言うが、奇麗には抜けないことが多いし、紙を痛める。(同感!)
・ 色抜きは「ナイロン系の筆」が良いらしい。(ほう!?)
・ 油絵は上からペタペタ塗ってけば良いので簡単だよ。(本当ですかね?)
・ 白とか黄色とかはガッシュ(不透明水彩)使っても良いんじゃない?(実は私も考え始めています)
・ でも透明水彩の上にガッシュ乗っけた後に修正するのは難しいらしい。ぐちゃぐちゃになる。(ゲッ!)
・ それなのに、画壇では水彩画は油絵より低く見られている。(そう言われれば・・)
・ 日展なんかでも水彩画が入選したって、聞いたことない。(あ、そう?)
・ 洋画の審査員は油絵描く人ばっかりだからねぇ・・・(なるほどね)
・ でも実際に絵を描いている人は、水彩画人口の方が圧倒的に多いのに。(そうだ、そうだっ!)
・ 風景を写真から描くことを嫌う先生が多い。(そう言えばウチの先生も・・)
・ だけど絵になる場所で長時間陣取ることは難しい、社会問題になる場合もある。(そうなんですか?)
・ 東山植物園は「スケッチ禁止」になっているらしいよ。(じゃあ、風景画なんてどうやって描けば良いの?)
などなど・・・ボヤキとも愚痴ともつかない会話で盛り上がった。
さて、午後からは「運動療育センター」でトレーニング。
その前に画材屋さんに寄って、ガッシュの白とナイロン系の筆でも調達しましょうか?